ここでは、ハーレーの種類(ファミリー)を分かりやすく解説したいと思います!
それぞれのファミリーの特徴も一緒に紹介していますので、良かったらぜひご覧ください。
ハーレーの種類(ファミリー)とは
ハーレーは、フレーム・エンジン・サスペンション・特性などによっていろいろな種類(ファミリー)に区別されてます。
ファミリーと呼ぶと何のことか分かりづらいですが、ハーレーの中にファミリーという大きな種類(シリーズ)があって、その中に各モデルがあります。
たとえば、ターミネーター2でシュワちゃんが乗っていて人気なったハーレーは、Fat Boy(ファットボーイ)というモデルなのですが、これはソフテイルファミリーの中のFat Boy(ファットボーイ)というモデルのハーレーになります。
ここ数年ファミリーは、スポーツスター・ダイナ・ソフテイル・ツーリング・VRSC(V-ROD)の5つファミリーだったのですが、2014年にストリートファミリーとトライクファミリーが登場し、2018年にダイナファミリーがソフテイルと統合されてダイナがラインナップから消えました。
現在では、ストリート・スポーツスター・ソフテイル・ツーリング・VRSC(V-ROD)・トライクの6ファミリーになっています。
▼2019年の最新6ファミリーと34モデルを動画で紹介▼
→動画で見る!2019年ハーレーの最新ファミリーとモデル
ストリートファミリー〔Street Family〕
ストリートファミリーは、2015年に誕生した都会のストリートを走るために生まれた都会的なハーレーです。
今までのハーレーのファミリーの中では、スポーツスターのようにレーシングスタイルで、アスファルトを駆け抜けるのに適した安定感とハンドルも小回りの利くタイプになっています。
ダイヤル式のサスペンションと水冷式のRevolutionXを搭載しているが特徴的です。
2019年の時点では、Street750とStreetRodの2つのモデルが発売されています。
ストリートファミリーの歴史 ハーレーのストリートファミリーは2015年に新しくファミリーにラインナップされ、まだ歴史の浅いファミリーになります。 2019年時点でのモデルはStreet750とStreetRodの2つですが、ハーレ[…]
スポーツスターファミリー〔Sportster Family〕
スポーツスターファミリーは、第二次世界大戦が終わり、アメリカ経済が飛躍的に発展していく中で誕生しました。
1952年に発表した「Kモデル」が、スポーツスターファミリーの起源といわれています。
それまでの重厚で存在感のあるハーレーから、カジュアルでスポーティーなハーレーへと、時代に合わせて新たなモデルを次々と生み出していきました。
現在では、883ccと1200ccの2種が製造販売されています。
スポーツスターファミリーは、比較的リーズナブルで、重力も軽く扱いやすいため、多くの人に人気のあるモデルです。
革ジャンを着込み、気合を入れて乗る「王者ハーレー」という感じではなく、「ちょっとそこまで」のタウン使いにも適したモデルといえます。
そのため、初心者や女性などが、ハーレーワールドへ入っていく、よい足がかりとなっています。
XLH883は1987年から導入されていますが、自動車教習所の教習車種として採用しているところも多いそうです。
スポーツスターでは、エボリューションエンジンが使用されており、ハーレーならではの走行感も十分に味わえます。
また、最近では、スポーツスターのカスタム化が進んでいます。
もともと、チョッパーやビンテージと、どんなカスタムでも幅広く対応できるモデルですので、自分だけのハーレーを作り出す楽しみも味わえます。
カジュアルに乗れて個性もだせるハーレーのスポーツスター。
いろいろ試乗してあなただけのオリジナルハーレーをぜひ見つけてください。
スポーツスターファミリーの歴史ハーレーのファミリーの原点となっているのが1957年に登場したスポーツスターでです。この商品は1952年に登場したカンパニーのモデルKをモチーフとしています。 1988年には1200c[…]
ソフテイルファミリー〔Softail Family〕
ソフテイルファミリーは、1984年に誕生しました。この年は、新型エボリューションエンジンが発表された年でもあります。
ハーレーダビッドソンがアメリカンマシンファンダリー社から株を買い戻し、独立を取り戻した頃です。ハーレーらしさが再び現れたモデルと言えるでしょう。
ソフテイルファミリーの特徴は、サスペンションの位置にあるとも言えます。
ハーレーダビッドソンの設立当初、サスペンションというものはありませんでした。
鉄フレームのみで構成されていたのです。
こうしたモデルを、「ハードテイル」と呼んでいました。
その後、サスペンションが導入され、鉄のようなハードな動きではなく、ソフトで柔軟な動きが可能となりました。
そのため、サスペンションを実装したモデルを「ソフトテイル」と呼ぶようになったのです。
ソフテイルは、大きく2つの系統に分かれています。
まず、ソフテイルスタンダードなどに見られるFX系というものです。
この系統では、21インチ口径のフロントホイールが用いられています。
次が、FL系で、ファットボーイやソフテイルデラックス等があります。
この系統には、16インチ口径のフロントタイヤが用いられています。
ソフテイルは、サスペンションを車両下に装備させることで、一見サスペンションが無いように見えるため、スタイリッシュでクラシカルな外見を実現させたモデルといえます。
美しさと走行性を兼ね備えたソフテイルを試乗して、あなただけのお気に入りを見つけてください。
ソフテイルファミリーの歴史ソフテイルファミリーは、ハーレーのタイプの1つです。ソフテイルの歴史は1984年に始まり、1950年代のハーレーのフレームを模して作られたのご特徴です。1950年代のフレームはリジットフレ[…]
ダイナファミリー〔Dyna Family〕
ダイナファミリーの誕生は、1971年に発表された「FXスーパーグライド」にさかのぼります。
ちょうど、米大手メーカーのアメリカンマシンファンダリー社の傘下に入った頃です。
FXスーパーグライドは、特徴的なリアフェンダーを持ち、ビッグツインながら、走行機能も兼ね備えているスポーティーなモデルでした。
1991年には、ダイナグレイドフレームが使用されるようになり、より快適な走り心地が実現しています。
ソフテイルファミリーとの違いは、リアサスペンションの設置場所です。
ソフテイルでは、車両下に設置されていますので、外観では見えずクラシカルな雰囲気になります。
一方、ダイナファミリーでは、外観で見える場所に設置されているため、全体としてスポーティーな印象があります。
また、ダイナファミリーでは、リアサスペンションを外側につけることで高い走行性を確保しています。
ビックインの中でも優れた走行性を持っているとも言われる要因です。
ハーレーに乗る醍醐味は、その音と鼓動を感じることにあると言われています。
ダイナファミリーでは、ラバーマウント方式のエンジンを使用しているため、鼓動を感じやすく、ハーレーファンにはたまらない魅力のひとつです。
また、ダイナファミリーは、ミッドコントロールを使用しているため扱いやすく、幅広いライダー達から愛されているモデルです。
2018年にダイナファミリーはラインナップから消えてしまい、人気モデルはソフテイルに統合されました。
ダイナファミリーの歴史ファミリー別人気においても高い人気を誇り、数あるファミリーの中でも最もハーレーらしいと言われるダイナ。ハーレーダビッドソンの歴史において、1971年、創業者ウィリアム・A・ダビッドソンの孫、通[…]
ツーリングファミリー〔Touring Family〕
ツーリングファミリーの起源は、1965年に発表された「エレクトラグレイド」にあります。
この頃はちょうど、後に大ヒットモデルを生み出すウィリアム・G・ダビッドソン氏が加わった時期です。
電気式スターターを実装させたことで、スイッチを押せばエンジンが動くようになりました。
発表当時から好評で販売台数を大きく伸ばしたと言われています。
ツーリングファミリーは、いわゆる王者ハーレーのイメージを体現した車体が特徴です。名前の通りツーリングに適しており、「ツアラー」との愛称で親しまれています。
ツーリングファミリーは、車体が大きく、2人乗りにも適しています。
もともとアメリカの高速道路を直走するために作られたともいえるモデルですので、走行時の快適さを追求した至れり尽くせりの設備になっています。
風をよけるためのウィンドシールド、フェアリング、エアーショックアブソーバーまでが設置されています。
また、ツーリングする時にお役立ちのツアラーバックが設置されているというスグレモノです。キャンプ用のグッズを詰め込んで出かけましょう。
走行速度は6段階に細かく設定することができ、その時々でいろんな速度を楽しめます。
また、ツーリング時の安全確保も計算されており、ABSが実装されていますので安心です。
他にも車種の中には、音楽を楽しめるモデルもありますので、長いツーリングを快適に楽しく過ごせますね。
ツアラーに乗って、最高の走りを体感してください。
ツーリングファミリーの歴史ハーレーの中でも、特にハーレーらしいフォルムが魅力のツーリングファミリーの歴史は1965年にまでさかのぼります。1965年に登場したエレクトラグライドというモデルがツーリングファミリーの元祖と言わ[…]
VRSC(V-ROD)ファミリー〔VRSC(V-ROD) Family〕
VRSC(V-ROD)ファミリーは、ハーレー創設100周年を迎えた、2003年に発表されました。ハーレーの中で最も新しいモデルです。
ハーレーでは初となる水冷DOHC4バルブエンジン「レボリューション」が搭載されました。
最新技術と目新しいスタイルがたくさんの人々の目を引き、ハーレーが大いに賑わった年となりました。
VRSCが搭載する水冷エンジンは、自然冷却を待たずに冷却水も用いて、効率的にエンジンを冷却させるために作られた装置です。
ポルシェ社と共同して開発された画期的なエンジンです。
水冷エンジン独特の鼓動も感じられるのが、ハーレーファンにとっては堪らない点です。
また、VRSCファミリーは、ポルシェ社と共同開発しただけあって、バリエーションが豊富で、デザイン性にも優れたものです。
当時、デザインの責任者であったウィリアム・G・ダビッドソン氏も、絶賛したと言われています。
2004年にはVRSCの2代目となるV-RODが登場しました。
リアサスペンション、エンジン、ブレーキキャリバーをオールブラックで包み込み、ライダー達を魅了しました。
その後も、ストリートロッド、デストロイヤー、ナイトロッド、ナイトロッド・スペシャル、2012年のアニバーサリーエディションなど次々と新しいモデルが展開されており、目が離せません。王者ハーレーの貫禄を感じさせてくれるVRSC(V-ROD)ファミリー。
重厚で奥深い大人の「ハーレー」の良さをぜひとも堪能してください。
VRSC(V-ROD)ファミリーの歴史大型バイクとして世界的に人気があるアメリカのハーレーダビッドソンが生産するバイクには、搭載しているエンジンによってグループがあり、そのひとつがVROTです。 VROTは、歴史あるハーレ[…]
トライクファミリー〔Trike Family〕
ハーレーのトライクファミリーとはアメリカ合衆国のオートバイメーカーであり、世界的な人気を誇るハーレーダビットソン社が製造および販売を手がけるバイクの種類の1つです。
日本でも以前から輸入などの形で購入することは可能でしたが、正式販売されるようになったのは2014年からです。
トライクファミリー最大の特徴は一般的なオートバイと違い、2輪ではなく3輪であるという点にあります。
そのため運転には通常のバイクで必要となる自動二輪免許の取得は不要で、普通自動車免許を取得していれば運転することが可能です。
また三輪なのでバイクを運転する際に注意しなければいけない、転倒事故などの心配をする必要もないがメリットです。
二輪免許を取得するために専門教習を受けなければならない点は、オートバイ愛好者を増やすための大きな障壁となっていました。
この問題を解決したトライクファミリーはオートバイに興味を持つ人が、気軽にその魅力を楽しむことが出来るまったく新しいカテゴリーといえるでしょう。
ただし運転の際に必要となる普通自動車免許はマニュアルに限定され、オートマ限定の人は運転することが出来ないので、マニュアル免許を持っていない場合は限定解除の教習および試験を受ける必要があります。
オートバイと自動車、2つの車種の中間的性質を持つハーレーのトライクファミリーは、その独特の運転感覚が好評を博しておりその所有人口は年々増加しています。
トライクファミリーの歴史トライクファミリーは2014年モデルから日本に導入されることになった3輪モデルのトライクとなっています。通常の二輪タイプのバイクと違い二輪免許がなくても運転できるというのがとく特徴であり、普[…]
もっとハーレーを知りたい方にオススメの書籍
ハーレーダビッドソン 2019年モデルのすべて
ハーレーの2019年モデルの全ラインアップが掲載されているので、これから新車でハーレーを購入予定の方におすすめの1冊です。
各モデルの大きな写真と分かりやすい説明だけでなく、歴史やトピックスも知ることができるので、かなり勉強になります。
ハーレーダビッドソン 2018年モデルのすべて
ハーレーの2018年モデルの全ラインアップが掲載されている本です。
毎年発売されているのですが、最新モデルが分かりやすく掲載されているので、ハーレーマニア・ハーレーファンだけでなく、ハーレーで働いているディーラーの方やカスタムショップの方にも人気があります。
ハーレー115年の真実
ハーレーの誕生秘話・由来・歴史などすべてが学べるので、ハーレーファンなら一度は読んでおきたい1冊!
個人的には、ハーレーの歴史年表、エンジンの歴史、歴代タンクの部分が最高に楽しかったです。
自分が好きなバイクの今までの歴史や背景を知ると、さらに愛おしくなります!
ハーレーの2019年最新6ファミリーと34モデルを紹介しています。全モデルの動画を用意しているので、 車体全体や細かい部分まで見ることができます。STREET(ストリート)ファミリー 2019年のストリートファミリーは2モ[…]