エボリューションの歴史
エボリューションは、ハーレーOHVの第4世代に該当するエンジンです。
その歴史は1984年から始まり、1995年までの間に数度の改良を得て現在のシステムとなっています。
当時の世界では日本車が一世を風靡するほど猛威を振るっており、それに対応するエンジンの開発が必要でした。
そんな中、苦難の末に生まれたのが進化の意味の名を持つエボリューションです。
これまでハーレーのエンジンには「壊れやすい」といったマイナスなイメージが付いていましたが、それを払拭するためにエボリューションは今までとは違った徹底した管理の下で生産するという方式をとりました。
その結果、ありがちだったマイナートラブルを大幅に減らすことに成功し、ブランドイメージを良いものへと向上させています。
このエンジンは、ブリージングシステムやEFIシステムを採用するなどして時代に合わせた改良をされています。
発展途上とも革新的とも言えるエンジンでしょう。
エボリューションの特徴
エボリューションはハーレーの代名詞的なエンジンで、その特徴は耐久性の高さにあります。
1984年にオールアルミの新エンジンとして登場したエボリューションは、それまでのショベルヘッドの有機的なデザインからスクエアでシャープな流線形を描いたデザインになりました。
ハーレーの歴史は1936年のナックルヘッドから始まり、ショベルへと進化を遂げていましたがどちらも同じデザインを採用されていた経緯があります。
しかしエボリューションの場合は、異なったデザインが影響し既存のハーレー愛好家からは当初は見向きもされませんでした。
エボリューションが高い人気を博したのは、既存のハーレー=すぐに壊れるというイメージを払拭したからです。
ナックル・ショベルどちらもオイル漏れが激しく、チューニングがしにくい一面を持っていましたが、エボリューションでは容易にチューニングをおこなって排気量を飛躍的にアップさせることが可能となっています。