ショベルヘッドの歴史
ショベルヘッドが生産を終えてから、すでに30年以上の時が経過いたしました。
しかしながらこのエンジンをめぐっての伝説は、いまなお多くの人によって語られております。
ショベルヘッドはアメリカの黄金期とも言うべき時代に生まれたのです。
同時に、オイルショックや株式会社ハーレーダビッドソンの経営陣の交代といった逆流に揉まれてきた経緯をも抱えておりました。
いわば数奇な歴史に翻弄されたエンジンであったとも言えましょう。
そもそもショベルヘッドの名前の由来は、ロッカーカバーの形がショベルに似ていたところからきています。
このエンジンを真上から見てみると、まさにネーミングどおりの形状になっていることが一目瞭然です。
ショベルヘッドは、1957年~1985年まで、トータルでは29年間もの期間にわたって製造されておりました。
その後、紆余曲折を経ながらもハーレーダビッドソンの歴史を支え続けてきたのです。
ショベルヘッドの果たし功績はあまりにも偉大で、その名が忘れ去られることはないでしょう。
ショベルヘッドの特徴
ハーレーが販売しているバイクにはショベルヘッドを搭載したものがあります。
これはエンジンの1つで、パンが非常に美しいフォルムをしているものです。
ハーレーの中でもトップクラスの特徴を持つエンジンと言えるでしょう。
これはハーレーOHVの第3世代のエンジンで誕生したのが1957年です。
最初はスポーツスターに搭載されていました。
その後ビッグツインが1966年に誕生、この時期にはモーターサイクル界には大きな変化が起こっていたのが特徴です。
日本の安価なバイクが市場に流れてハーレーはかなり押されていました。
ハーレー以外に海外メーカーも非常に苦戦を強いられた状態です。
そこで初代のショベルヘッドをビッグツインに改造して日本車に対抗をしました。
このエンジンは1984年に登場したエボリューションが登場するまで代表的もパーツとして注目を浴びています。
デザインがショベルに似ていることからニックネームとして名前がつけられています。